
夏に近づくにつれ多くなってくるのが、草取りをした後にぎっくり腰になる患者さんです。
草取りの姿勢は、前かがみで中腰でしかもその姿勢を長時間保っていますよね?
そんな姿勢から急に起き上がった際に・・・
うっ・・・・・・・・
とまあ、ぎっくり腰になってしまうんです!
実は僕にも経験があり、草取りをしてぎっくり腰になったあなたの気持ちはとっても良く分かりますよ!!!
ちなみに昨日は地域の草刈りがあって、4時間くらいの草刈でしたが、今朝になって背中と腰がだいぶ痛いです(涙・涙・涙・・・)
前置きがだいぶ長くなりましたが、こんにちは。接骨院RISEの斉藤です!
あなたは草取りでぎっくりになったことはありますか?
または長時間の前かがみや中腰姿勢からの起き上がりで、ぎっくり腰になったり、腰に痛みが出たことはありませんか?
もしぎっくり腰になってしまった場合、あなたはどのように対処しますか?
また、ぎっくり腰にならないように気をつけていることはありますか?
今日はそんなぎっくり腰に関するお話をしていきますね!
最後まで読んでいただけると嬉しいです
1.なんで前かがみや中腰姿勢から起き上がるときにぎっくり腰になりやすいのか?
ここでまず、腰についてお話ししますね!
腰がある背骨は横から見たときに、頚椎・胸椎・腰椎の形状がS字状の形をしています
頚椎と腰椎が前弯(前に弯曲している)
胸椎は後ろに後弯(後ろに湾曲している)
前かがみや中腰の姿勢になるとこの弯曲がなくなり、まっすぐな形状になります。
このような姿勢は、背骨の後ろ(背中側)の組織(筋肉や靭帯、関節包など)が引き伸ばされ、前側(お腹側)の組織は短縮されます。
もともとの長さであれば、関節を安定させたり、動かしたりするのに適している状態です。
それが姿勢変化によって引き伸ばされたり、短縮したりすると、適切な働きをすることができずに無理が生じます。
前かがみや中腰のように、腰が通常の長さから引き伸ばされた組織を急激に戻そうとすると、関節の組織が切れたり、潰れてしまったりして痛みが出てしまうのです。
例えば、
前かがみや中腰
座った姿勢
立った姿勢
仕事
スポーツ
などのように、ある特定の姿勢や動きを長時間以上強いられると、脳はその状態を自分の姿勢とインプットしてしまいます。
これをクリープ現象と言います。
ちょっと専門的な話をしますね!
長時間同じ姿勢をとっていると、先ほど説明したように筋肉や靭帯などの関節の組織が、本来の長さよりも引き伸ばされたり、短縮された状態になりますよね?
そうすると、脳はその引き伸ばされた・短縮された状態に違和感を覚えますので、最初は違和感(痛みやストレッチ感)などを出します。
しかし、長時間続けていると、その状態に違和感を覚えなくなってしまうのです。
つまり脳が悪い姿勢(組織が引き伸ばされた・短縮された状態)を当たり前だと勘違いしてしまいます。
本来の長さである適切な姿勢ではなく、悪い姿勢を楽で良い姿勢と勘違いしてしまうのです・・・
人間の脳の適応能力はある意味怖いですね!
とまあ、このクリープ現象によって、中腰や前屈みの状態を長時間とると悪い姿勢(組織が引き伸ばされた・短縮された状態)が普通に感じてしまいます
その状態で、急激に姿勢を戻そうとすると、
引き伸ばされた組織が短縮される(引き伸ばされて丸まった背中が縮こまって元の長さになる)
短縮した組織が引き伸ばされる(縮こまったお腹かが引き伸ばされて元の長さになる)
という状態になりますよね?
本来の長さに戻るときには、悪い姿勢を良い姿勢と勘違いした脳は逆に違和感を覚えてしまうんです!!!
脳は元の姿勢に戻そうとする、その引き伸ばされた・短縮された状態に違和感を覚えますので、違和感(痛みやストレッチ感)などを出します。
ゆっくり戻せばそれほど強い違和感(痛みやストレッチ感)を出さずにすみますが、急に戻そうとすることで、強い違和感を感じてしまうのです。
これが、前屈みや中腰で起き上がる際に痛みや違和感を出す原因なのです。
2.ぎっくり腰になってしまった際の対処法
では、実際にぎっくり腰になってしまった場合は、どのように対処したらいいのでしょうか?
ちなみにあなたはどのように対処されましたか?
・なるべく動かない?
・温める?
・じっと寝てる?
・ソファーで座って安静?
実はこれはやってはいけない対処法なんです!!!
え~~~~~~~~~!!!!やってた・・・
ってあなたも思ってしまったかもしれませんね。
確かにこれらの対処法は10年前までは当たり前に行われていた対処法なんですよ。
だから、あなたも多くの方もこの対処法でやるのも当然といえば当然なんです
今からお伝えする対処法は、日本腰痛学会でも発表されたことでもあり、医学の世界でも浸透している対処法です。
逆にいうと、そうですね、ここ5年前にぎっくり腰になり、整形外科や接骨院(整骨院)、整体院などに行って上記の間違った対処法を指導されたしまったあなたは
ちょっと不幸でしたね・・・
でも、もう安心してください!!!
これから私が正しい対処法をお伝えしますから!
では、お伝えしますね!
①痛くない姿勢で患部を氷で20分冷やす(炎症を抑え、痛みを軽減させる)
②痛くない範囲で日常生活を送る(体が固まらないようにする)
③15分おきに姿勢を変えて、同一姿勢を20分以上取らないようにする
④重たい荷物はなるべく持たない(腰に負担をかけない)
⑤中腰姿勢は取らない
いかがでしょうか?
④⑤は「分かる~」となるでしょうけど、
①②③は「えっっ!冷やすの?動かすの????」と思われたかもしれません!
そうなんです、今までの対処法とは逆ですよね?
これはなぜかというと、
動かないで安静にしていた場合と多少痛みはあるけど日常生活レベルで動いていた場合では、痛みが引いた後の日常生活までの回復スピードが全然違うという実験結果があるんです。
多少痛みはあるけど日常生活レベルで動いていた場合の方が回復スピードが早いんです!
痛いからと言って、動かないで安静にばっかしていると、関節や筋肉などが硬くなってしまいます。
硬くなった関節や筋肉の動きをよくするには時間がかかります
よって、痛みが引いてきた後の回復に時間がかかってしまいます・・・
その反対に、痛いけど動かせる範囲で動かしていると関節や筋肉が硬くなるのを最小限に抑えることができるのです。
だから、回復のスピードが早くなるんです!
これからはぎっくり腰になってしまったら、安静にしすぎずに痛くない範囲で動かしてあげてください
これでもうぎっくり腰になっても対処法に困りませんね!
実際にぎっくり腰にならないようにするのがベストですけどね・・・
3.ぎっくり腰にならないためには???
では、どうすればぎっくり腰にならないようになるのでしょうか???
まず、ぎっくり腰になりやすい状況を把握しましょう。
前かがみや中腰の姿勢を長時間取って起き上がろうとしてぎっくり腰になりやすいように、基本的には長時間のある姿勢からの動き出しで痛みは出やすいです
また、重たい荷物を持つよりも床においてあるゴミを取ろうとして前かがみになった時、となりの机にある書類を取ろうと体をひねった時、床に座っていて立ち上がろうとする時のように何気ない動作や急に体を大きく動かそうとする動作で痛みは出やすいです。
これらを踏まえての予防法は、
・同じ姿勢を30分以上とらない
・もし30分以上するのであれば、伸びをするなり、少しでもいいから腰や骨盤周辺を動かす
・重たい荷物を持つときはお腹に力を入れて腰や背中をまっすぐにして起き上がる
・体がスムーズに動かせるように柔軟性を高める(ストレッチや体操)
・腹筋や背筋、下半身の筋力を低下させない(運動)
とまあ、こんな感じです!!!
でもね、ぎっくり腰に確実にならない。ということは、残念ながらありません・・・
プロのスポーツ選手ですらぎっくり腰になってしまうんですから。
普段あれだけ体を鍛えるトレーニングをしているのに!
というのも、人のように二足歩行をする以上、前かがみや立っている姿勢は腰に負担を常にかけているからです。
実は、イスに座って前かがみになる姿勢は立って前かがみになる姿勢よりも腰の骨(腰椎)に与える負担は大きいんですよ!!!
しかーーーーーーし、ぎっくり腰になるリスクを最小限に抑えることは可能です。
だからこそ、ぎっくり腰にならないための予防法を知っておくことは大切です。
それに加えて、ぎっくり腰にならないための体作りも必要ですね
RISEでは、痛みをとるだけでなく、今後痛みが再発しないセルフストレッチやエクササイズを10個患者さんにお伝えしています。
これらを覚えてもらうことで、RISEを卒業後も安心して生活ができますね!
自分の体を自分でケアすることができたら、ぎっくり腰になる不安が少なくなりますよね???
ぜひあなたもご自身でぎっくり腰にならないようにご自身の体をケアしてあげてください!
もしセルフケア10選を教えて欲しい!!!って思ったら、ホームページからLINEを登録していただき、お問い合わせください!24時間以内にご連絡いたします!
4.まとめ
では、まとめますね!
ぎっくり腰になりやすい人の特徴は、
・体が硬い人
・筋力が弱い人
・姿勢が悪い人
・仕事などで前かがみや中腰の姿勢を長時間とる人
です。
もしぎっくり腰になってしまった場合の対処法は、
・痛くない姿勢で患部を氷で20分冷やす(炎症を抑え、痛みを軽減させる)
・痛くない範囲で日常生活を送る(体が固まらないようにする)
・15分おきに姿勢を変えて、同一姿勢を20分以上取らないようにする
・重たい荷物はなるべく持たない(腰に負担をかけない)
・中腰姿勢は取らない
でしたね???
予防法は、
・同じ姿勢を30分以上とらない
・もし30分以上するのであれば、伸びをするなり、少しでもいいから腰や骨盤周辺を動かす
・重たい荷物を持つときはお腹に力を入れて腰や背中をまっすぐにして起き上がる
・体がスムーズに動かせるように柔軟性を高める(ストレッチや体操)
・腹筋や背筋、下半身の筋力を低下させない(運動)
これであなたもぎっくり腰にならない体に一歩近づきましたね!それでは、この辺で!
次回もお楽しみにv(^0^)V