
こんにちは。
浜松・磐田の腰痛、膝痛専門の「接骨院RISE(ライズ)」です。
今回も、腰痛と関連がある、「骨盤」についてお話していきます。
「姿勢と野球の動作の関係」
野球を例に挙げて骨盤の後傾についてお話しします。
・投げる
①前脚を上げた時
脚を上げれば(腸腰筋を使わずに股関節を屈曲)、骨盤は後傾しやすくなるので、できる限り骨盤を後傾しない範囲で脚を上げます。
はじめから骨盤が後傾していなければ、ここでの場面で一時的に後傾していても、このあとの動作に影響は出にくいです。
しかし、はじめから骨盤が後傾している人は、腸腰筋を使って脚を上げる段階から意識させた方が良いでしょう!
殿部と大腿部の後ろ(大殿筋やハムストリングス)の柔軟性も不可欠です。
また、骨盤が後傾していると軸足のかかとに体重がかかりやすくなりますので、つま先の方にも体重がかかるように意識することも重要です。
②前脚を下した時
この局面で骨盤が後傾すると、お尻が落ちて、必要以上に重心が低くなります。
その結果、前脚の膝の角度が90度近くまで折れるため、着地の後、すぐに体重移動(軸足から前脚への重心移動)が止まってしまいます。
また、かかとに体重が乗るため、上体が背中の方に倒れやすくなり、前脚の膝が外に割れやすくなります(アウトステップになり、つま先が外に向きやすい)。
③フォロースルー
①と②の結果、骨盤が後傾していることで、お尻が後ろに残り、身体のベルトラインで「く」の字に折れた投げ方になりやすくなります。
骨盤が真っ直ぐに立っていれば、からだは股関節で折れるため、お尻は落ちず、前脚の膝の角度(120度前後)になり、体重移動がスムーズになります。
・打つ
①バットを構えた時
骨盤が後傾していると、背中が丸くなり、肩が前に入りやすくなるため、肩甲骨周りがガチガチに硬くなります。
また、かかと荷重になりやすいので、ピッチャー寄りの脚を上げてタイミングを取るバッターは、投球動作と同様に、骨盤後傾を助長し、余計に軸足のかかとの方に体重が乗ってしまいます。
骨盤が後傾しなくても、脚を上げてタイミングを取るバッターは、脚を上げた際に骨盤が後傾しないように注意し、軸足の前側に体重が乗るように意識するのが良いでしょう!
②バットを振り始めた時
この局面で骨盤が後傾していると、ステップした脚はかかと荷重になっているため、右バッターの場合は、体が3塁側に倒れてしまいます。
このような姿勢はへっぴり腰の体勢になり、腰の入らない力の抜けたスウィングになります。
そのため、外側に逃げるような外角低めの球は打てなくなります。
さらにバットを構えた時から骨盤が後傾していると、肩甲骨周りがかたまったしまうため、ピッチャー側の方が早く開き、バットヘッドが遠回りします。
つまり、打つ動作に置いて骨盤が後傾していると、ヒットのポイントがかなり限られてくるのです。
③フォロースルー
骨盤後傾の場合、へっぴり腰のような姿勢になっているため、お尻が後ろに残り、フォロースルーは当然小さくなります。
バットを構えたり、バットを振る時には骨盤後傾しなくても、フォロースルーだけ骨盤後傾になる選手もいるので、注意が必要です。その場合は、体幹の力が弱いことが考えられます。